どんぐりと山貓
12min2017 SEP 29
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一郎 山貓の手紙を親に見せたり友達に相談したりせず、単身で裁判に出かけるなど、自立心が確立された少年である。年齢は明記されていないが、馬車別當へのお世辭から尋常小學校の三、四年生とわかる。道を尋ねたり、馬車別當や山貓との対応もしっかりしており、いざというときは大人から聞いた法話を思い出すなど、かなり利発で機転の利くことが分かる。また、馬車別當がはがきの文や字の下手なのを恥じると世辭を言って慰めるなど、相手を思いやることができ、大人としての分別はほぼそろっている。その一方、異様な手紙を怪しみもせず、無謀なことが大好きで、山貓たちと會話できるなど、野生児としての要素も失っていない。  山貓 陣羽織や裁判用の繻子の服など著込み、葉巻を吸うなど威風堂々としている。客人の一郎には紳士的だが、裁判官としては無能で、それを隠すために、體裁ばかり気にしており、手下やどんぐりには威張り散らす性格である。  馬車別當 山貓の手下。背が低く、片目で、見えない目は不気味で足も曲がって変形しており、半天姿で鞭を持っているという異様な風體の男である。性格は卑屈で山ねこに媚びるばかりで、はがきの書き方か...

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